ドレススタイリストの仕事とは?
花嫁が夢を纏う瞬間を美しく魅せる
ドレススタイリストは、結婚式で新郎新婦はじめ、列席者の衣装をコーディネートするのが基本的な仕事内容です。式場によっては「ドレスコーディネーター」や「衣装スタイリスト」という呼称を使っている場合もありますが、基本的には一緒と思ってください。具体的には新郎新婦などお客様の希望をヒアリングし、その要望に合致する衣装を提案する仕事です。
カウンセリングでは要望のほかに式の予定や挙式のスタイル、レンタルか購入か、お色直しの回数など細かく話を聞きます。ウエディングドレスはさまざまなデザインのものがラインナップされています。その中で花嫁が最も輝くのはどのドレスか、衣装のプロとして適切な提案が求められる仕事です。
ドレススタイリストの年収はどのくらい?
ドレススタイリストの気になる年収は、日本全国の全体的な平均で400万円弱と思ってください。未経験者の場合、年収は250万円弱からのスタートも珍しくありません。そしてキャリアを積み重ねていくと、徐々に収入は上がっていきます。
ピークは40代後半で、平均年収は430万円強です。その後もそれほど給料に変化はないので、長期的に安定した収入で働けるのが特徴的と言えます。
ドレススタイリストになるには?
ドレススタイリストになるには、服飾系の大学や短大、専門学校で必要なことを学びます。そして結婚式場やホテルなど、ウエディング関係の職場の採用試験を受けて就職するのが一般的です。大学や短大の場合、ブライダルに特化した学部を用意しているところはそれほど多くありません。学生時代からドレススタイリストになりたいと明確な目標を持っているのなら、専門学校への進学がおすすめです。
ブライダルに関して学習できる専門学校は、日本全国に100校超あると言われています。専門学校の場合、一般的なビジネススキルだけでなく、ブライダル業界に特化したマナーや基本動作、立ち居振る舞いに関して学習できます。学科だけでなく実習指導を用意しているところも少なくないので、実践的な知識やスキルをマスターできるのです。また専門学校だとブライダル関連企業とのパイプがあり、就職活動のサポートも期待できます。
ドレススタイリストになるために必要な資格はある?
ドレススタイリストとして就職するにあたり、必須の資格はありません。しかしこの資格があれば、就職に有利に働く可能性のあるものはいくつかあります。
まずは『BIAブライダルコーディネート技能検定』です。日本ブライダル文化振興協会という公益社団法人が実施している国家検定試験です。ドレススタイリストに必要な知識やスキルを持っているかだけでなく、お客様から話を聞いて最適な提案ができるかどうかまで考査されます。ブライダルコーディネート技能検定に合格すれば、ドレススタイリストとしての実力を客観的に証明できます。
『WBJ認定ドレスコーディネーター』もドレススタイリストになる際におすすめの資格です。ウエディングスビューティフル協会が認定する資格で、婚礼衣装に関する専門知識や、貸衣装店で働くにあたって必要な実務能力などをカバーしています。その他にもブーケやヘアメイクの知識など、花嫁をトータルコーディネートするために必要な知識が学べる資格です。
ドレススタイリストの将来性は?
年々、結婚式を挙げるカップルの数は減少していますが、撮影のみであったり、おひとり様向けのウエディングドレス撮影など、ウエディング業界では様々な企画やプランを出して新たな客層の開拓を行っています。どのような企画でも、ドレススタイリストは必要とされるため、まだまだ需要のある仕事と言えるでしょう。またドレススタイリストは年齢関係なく仕事できますし、育児などでブランクがあっても比較的現場復帰しやすい職業です。
将来バイヤーになったり、独立開業したりといった道も開けます。努力次第で活躍の場を広げることも可能なので、キャリアプランも検討して今後どうなりたいかをイメージして就職活動すると良いでしょう。
ドレススタイリストに向いているのはどんな人?
ドレススタイリストになるには、コミュニケーションスキルに長けている人がおすすめです。お客様の要望を聞きつつ、おすすめのドレスを提案する接客業務です。1回当たりの接客時間は2〜3時間で、納得できるまで何度も打ち合わせを行うので、打ち解けて何でも話ができるような、雰囲気づくりのできる人の方が適正はあるでしょう。また要望はお客様によってまちまちですし、お客様の年代や職業などバックグラウンドもまったく異なります。どのようなお客様が来ても柔軟に対応できる、高いレベルのコミュニケーション能力が要求されます。
またホスピタリティのある人の方が、ドレススタイリストの適性はあるでしょう。基本的に一生に一回の晴れ舞台なので、お客様に納得してもらえるように細かなところまで配慮できる、マメな人の方が活躍できます。ウエディングドレスを決めるにあたって、何度も衣装を脱ぎ着することもあるでしょう。ウエディングドレスは重たいので、何度も着替えるのは新婦にとって重荷です。新婦の体調に配慮しながら試着するような心配りも要求されます。
ドレスを扱う仕事なので、ファッションに元々興味を持っている人の方がドレススタイリスト向きです。ウエディングドレスは国内だけでなく、海外のものをセレクトして提供しているところも少なくありません。またその時々のトレンドで新しいスタイルのドレスが今後出てくるかもしれません。そのようなトレンドの変化を敏感にキャッチし、自分の仕事に取り入れられるような研究熱心な人の方が向いています
ドレススタイリストになるにはこの学科!
衣装やジュエリーを扱うスペシャリストを目指す
東京ホスピタリティ・アカデミーのドレススタイリスト専攻では、新婦のウエディングドレスをはじめ、ジュエリーなどをトータルコーディネートするためのノウハウを学習できます。
ウエディング業界やドレスに関する基礎知識だけでなく、魅力的に見せるためのセンスも身につけます。また中には和装で結婚式に臨みたいと思っている人もいるでしょう。そのような人のために着付や作法など、着物に関する知識やスキルも学習できるカリキュラムになっています。
ドレススタイリストに関連する仕事
- ウエディングプランナー
- ブライダルコーディネーター
- ドレスコーディネーター
- フラワーコーディネーター
- フローリスト
- ビューティーアドバイザー
- エステティシャン
- ネイリスト