ドレスコーディネーターとは?
ドレスだけでなく空間も考えてコーディネートするプロフェッショナル
ドレスコーディネーターとは、結婚式で花嫁・花婿が着る衣装はもちろん、ヘアメイクやメイク、アクセサリーまで、トータルコーディネートを提案する職業です。主にブライダル業界で活躍する職業で洋装、和装を問わず、広くブライダルコーディネートの知識が求められる職業と言えます。
単純に新郎新婦が似合うドレスを提案するだけでなく、披露宴のデザインやお色直しの流れや関連性も考えながら、提案を行わなければいけないので、ドレスやコーディネートに関する知識だけでなく、ウエディングプランナーや式場スタッフとの連携も必要となります。
ドレスコーディネーターになるには?
ドレスコーディネーターとして働く場合はブライダル会社に就職し、担当部門に配属される必要があります。未経験でも就職は可能ですが、即戦力として活躍するためにはドレスやウエディング業界に関する知識やスキルを身につけていることが重要です。
大学の服飾学科などではドレスコーディネートに関する知識を学ぶことは可能ですが、ブライダル会社での就職を目指しているのであれば、ウエディング系の学科を持つ専門学校で学ぶ方がおすすめです。
ウエディング業界の就職を目指したカリキュラムの他、インターンシップや産学連携など在学中から業界を知る機会が多くあります。
最新のドレスのトレンドなど、プロから直接学べるのでコーディネート能力なども磨くことが可能です。
ドレスコーディネーターの年収はどのくらい?
ドレスコーディネーターに限定して年収をまとめた公的データは存在しません。参考となるデータとして、厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査」から、ウエディングプランナーの平均年収を紹介しておきましょう。
ウエディングプランナーの平均年収は約394万円です。給与所得者全体の平均年収と比較すると、やや低い傾向にあると言えます。ドレスコーディネーターの年収も同程度と考えていいでしょう。
ただし、資格を持つことで、資格手当等が支給されるなど、より高い年収が期待できます。
ドレスコーディネーターに必要な資格は?
ドレスコーディネーターになるために、必須の資格はありません。未経験の方でも活躍できる業界です。
しかし、顧客に対してコーディネートの提案をする仕事ですので、何かしら資格を持っているほうが、顧客から信頼されるのは間違いありません。
ドレスコーディネーターとして長く活躍することを望む方は、顧客から信頼されるような資格を取得したほうがいいでしょう。
BIAブライダルコーディネート技能検定【国家検定】
「公益財団法人 日本ブライダル文化振興協会(BIA)」が認定するブライダルコーディネートに関する国家検定です。ドレスコーディネーターとして必要な知識を持っているかどうか、その知識を活かして顧客に対して適切な提案ができるかどうかが試されます。1〜3級の段階があり、より上位の級を持っているほうが、就職や職務上で有利になります。
WBJ認定ドレスコーディネーター
「ウエディングスビューティフル協会(WBJ)」が認定するドレスコーディネーターの資格です。ドレスコーディネーターとして専門知識を持っていることを証明できる資格で洋装・和装を問わず幅広い知識が求められます。
さらに、メイクやヘアメイク、アクセサリーに関する知識に加え、貸衣装店での実務に関する科目やウエディングフラワーに関する知識まで幅広く身に付きます。
日本フォーマル協会認定フォーマルスペシャリスト検定
「日本フォーマル協会」が認定するフォーマルスペシャリストも、ドレスコーディネーターにはおすすめの資格です。冠婚葬祭はもちろん、フォーマルな場での衣装や立ち居振る舞いなどの知識も身に付く資格となっています。資格は1〜3級があり、より上位の資格を取得するのがおすすめです。
ファッションコーディネート色彩能力検定
ドレスコーディネーターには、色彩感覚も重要です。色彩感覚に関する資格は多数ありますが、その中の1つに「一般財団法人 日本ファッション教育振興協会」が認定するファッションコーディネート色彩能力検定があります。
検定は3つの段階に分かれており、3級を取得すればドレスコーディネーターのアシスタントとして即活躍できるレベル、2級を取得すればドレスコーディネーターとして即戦力とみなされるレベルです。
ネイルスペシャリスト技能検定
ドレスコーディネーターは衣装の提案だけではなく、メイクやヘアスタイルもトータルで考えてのコーディネートが必要です。こうしたトータルコーディネートには、ネイルに関する知識も求められます。
実際にドレスコーディネーターがネイルをするわけではありませんが、衣装やメイクと同時にネイルも助言できるようになれば、より顧客満足度も高まるでしょう。
きもの文化検定
結婚式の衣装は洋装とは限りません。和装に関しては着付けの作法などはもちろん、着物に関する歴史や文化を知ることで、結婚式で適切な着物を推奨できるようになります。こうした歴史や文化に関する知識を証明する資格がきもの文化検定です。
ドレスコーディネーターとしての業務に直結するわけではありませんが、持っておくのがおすすめの資格と言えます。
ドレスコーディネーターに向いているのはどんな人?
ドレスコーディネーターの仕事は、顧客の要望を聞き、顧客に最適な衣装プランを提案することです。その業務に向いている方に関しても解説していきましょう。
コミュニケーション能力
何より顧客の要望を聞くことが重要ですので、コミュニケーション能力は重要な資質です。顧客の中には、あまり他者とコミュニケーションを取るのが得意ではない方も含まれますので、そうした方からもしっかりと要望を聞き出す必要があります。
プレゼン能力
ドレスコーディネーターは、自身が選んだ衣装やアクセサリーを顧客に提案するのが仕事です。最終的に決定をするのは顧客ですので、自身が選んだコーディネートを、どのように提案するかも重要になります。つまり、ある程度プレゼン能力が必要な職業と言えます。
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人を魅力的に見せる技術やセンスを磨く
東京ホスピタリティ・アカデミーのドレススタイリスト専攻では、新婦のウエディングドレスをはじめ、ジュエリーなどをトータルコーディネートするためのノウハウを学習できます。
ウエディング業界やドレスに関する基礎知識だけでなく、魅力的に見せるためのセンスも身につけます。また中には和装で結婚式に臨みたいと思っている人もいるでしょう。そのような人のために着付や作法など、着物に関する知識やスキルも学習できるカリキュラムになっています。
ドレスコーディネーターに関連する仕事
- ブライダルコーディネーター
- ドレススタイリスト
- フラワーコーディネーター
- フローリスト
- ビューティーアドバイザー
- エステティシャン
- ネイリスト