BECOME A TRAVEL COUNTER STAFF
旅行カウンタースタッフの仕事は、旅行を希望するお客様への接客業務がメインです。まずパック旅行などのプランのパンフレットやサイトを見て興味を持った人からのメール・電話の問い合わせ対応を担当します。そして来客があった場合、旅行内容などに関する詳しい説明を担当します。
お客様がその旅行プランを希望すれば、乗り物や宿泊施設の予約手続き、商品によってはレストランの予約手配も行います。またお客様には見積書を提示し、期日までに代金を支払うようにお願いします。旅行中に突発的なトラブルが発生する場合もあるでしょう。その場合には迅速かつ適切に対応する窓口も旅行カウンタースタッフの仕事です。
旅行カウンタースタッフの年収の平均は、496万円〜590万円前後です。順調にキャリアを積み重ねられれば、収入もそれにつれてアップしていきます。
平均でこれだけの収入になるので、活躍次第ではこれよりもさらに高収入も十分期待できます。
旅行カウンタースタッフになるにあたって、特定の資格や学歴は必要ありません。しかし大手旅行会社に入社するためには、短大以上の学歴もしくは専門学校を卒業している人が多いと言われています。旅行カウンタースタッフになるためには、お客様の知らない旅に関する情報に精通していることが求められると思ってください。
今の時代、一般の方でもインターネットである程度の情報収集は可能です。インターネットで調べられるような知識ではなく、より専門性の高い知識が要求されます。そのためには旅行に特化した専門学校に進学するのがおすすめです。専門学校では接客業務をするために必要な知識やスキルが学べるからです。旅行に特化したカリキュラムなので、卒業後即戦力として活躍できる可能性は高いでしょう。
旅行カウンタースタッフになるためには、特定の資格は必要ありません。ただし持っていると就職に有利になったり、実際に仕事する際に重宝したりする資格はあります。
まずは総合旅行業務取扱管理者です。旅行のスペシャリストを証明するための国家資格です。旅行会社の支店や営業所1か所当たり1名以上配置することが義務付けられています。受験資格はとくに無いので、就職前に取得して採用試験の際にアピールすることも可能です。社員の取得目標にしている旅行会社もあって、受験費用の支給など支援体制を整備しているところも見られます。
その他に英検やTOEIC®などの英語に関する資格を取得しておくと、アピールにつなげられます。インバウンドという言葉が広く知られるようになって、外国人観光客の姿を目にすることは珍しくなくなりました。今後旅行業界は、外国人への対応が当たり前になってくるでしょう。そこで英語力が証明できる資格を取得しておくことは、就職で有利に働くでしょう。
またMOSの資格を取得するのもおすすめです。「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」の略称で、オフィス関連のソフトに関するスペシャリストに与えられる資格です。旅行カウンタースタッフの仕事ではチケットの手配をはじめとして、パソコンを使った業務は必須になります。一般的にマイクロソフトのオフィスを使って業務しているカウンターが多いようです。通常はエクセルやワードなど基本的なソフトを使いこなせれば問題はないでしょう。しかしMOSの資格を持っていれば、マクロや高度な数式も使いこなせるようになり、作業もより効率的に進められるでしょう。
旅行カウンタースタッフの将来性は、十分期待できるものと思ってください。理由として、新型コロナの世界的な感染から、徐々に旅行の客足が戻ってきているからです。とくに外国からの観光客は増加傾向が続いています。また今後日本人が長期休暇を利用して、海外旅行するケースも増加すると見られています。
そう考えると、旅行カウンタースタッフの需要は今後高い状態で推移する可能性が高いわけです。ただしオリジナリティの高いツアーを企画するなど、ほかの旅行会社では実施していない独自性の高い商品開発が求められるでしょう。細かな需要に応えられるような商品提供ができるかどうか、今後の旅行業界における大きな課題の一つです。
東京ホスピタリティアカデミーの旅行学科では、旅行業界全般に関する知識やスキルを身につけられます。とくに強みなのは、大手旅行会社とタイアップして授業を行っている点です。実際の旅行会社で培ったノウハウについて学習できるので、実践的な知識やスキルの獲得が可能です。旅行会社の現役社員が講師を務めることもあるので、現場の生きた知識を学べるのは魅力的と言えます。
実習プログラムが充実しているのも特徴の一つです。本当の旅行販売会のカウンターについて、実際に販売活動をしてもらいます。航空座席の予約実習もあるので、接客スキルや商品に関する知識、事務作業など全般を学習できるでしょう。