BECOME A TOUR PLANNER
ツアープランナーは、旅行の企画を立てる職業のことです。
主に旅行会社に所属し、オリジナルのツアーを企画したり、お客様の要望を聞いてその方だけのツアーのプランを立てたりすることが主な仕事内容です。
移動手段の確保から旅行に必要な各種手続きを行ったり、パンフレットの作成、宣伝、個人客や法人客への営業など幅広い業務があるものの、旅行好きな人にピッタリの職業といえます。
ツアープランナーに必須の資格はありません。
ただ、旅行の企画や手配に関わる知識を得られる「旅行業務取扱管理者(国家資格)」、添乗員として同行するために必要な「旅程管理主任者」などの資格は仕事と直結するため、持っていると採用の際に有利になることも。
その他、海外ツアーを担当する場合は英語など外国語を話すことができると大きな利点となるため、語学力の習得にも力を入れた方がベターです。
旅行会社の新卒社員の年収は約240万〜300万円ほど。全年齢の平均年収は471万円。勤務する地域や会社の規模によって異なりますが、経験を積むことで昇給も可能です。(令和4年賃金構造基本統計調査より)
日本国内に限らず、海外などでフリーランスのツアープランナーとして活動する、といった働き方もあります。
ツアープランナーは、旅行代理店や旅行会社をはじめ、航空会社や鉄道などの旅行企画部門などで活躍しています。
いきなりツアープランナーの仕事を任される、というよりは、最初はカウンターでセールスを担当したり、旅行に同行する添乗員として経験を積んだ後、ツアープランナーとして仕事を任されるケースが多いです。
そのため、大学の観光学部や専門学校の旅行学科などで観光や添乗、予約システムに関する知識を身につけておくと、就職後にツアープランナーとして活躍できるチャンスが早くなるでしょう。
学校によっては実際のツアープランを企画、販売する産学連携なども行っているので、ツアープランナーとしての経験を在学中から積むことも可能です。
最近では、有名な観光地に立ち寄るだけではなく、体験型やイベント参加、スポーツ観戦や観劇などの要素を盛り込んだツアーが人気だったり、映画やテレビドラマのロケ地巡り、ミステリーツアーなどなど、多種多様なツアーが企画されています。
一方で、個人の趣味や嗜好が細分化されていたり、団体旅行のニーズが減少傾向にあるといった一面もあり、市場競争が激化しています。
ただ、レジャーの需要が拡大し、国内旅行・海外旅行ともに旅行者が増えているため、顧客ニーズを捉えながらツアーをプランニングする力が求められるといえます。