BECOME A TRAIN DRIVER
公共交通機関の代表として、多くの人の通学、通勤、移動手段に関わるのが鉄道です。鉄道運転士は鉄道に関わる仕事の花形。子どもの「なりたい職業」ランキングなどでもランクインする仕事のひとつでもあり、憧れを持つ人も多いでしょう。
一言で運転士と言っても在来線の鉄道運転士はもちろん、新幹線や旅客ではなくコンテナや燃料などを輸送する貨物列車など様々な鉄道運転士がいます。近年では女性の鉄道運転士も増えてきており、性別関係なく活躍できる仕事でもあります。
仕事内容としては、ダイヤ通りに電車を運行するのが主な仕事。もちろん時間通りに運行するだけでなく、乗客や貨物を安全に運ぶために天候や乗車率によって運行速度を調整するために、集中力と注意力が求められる仕事です。
自分の判断ミスや操作ミスで事故になってしまう、非常に責任の重い仕事ですがそれが仕事のやりがいでもあります。
鉄道運転士の平均年収は593万円程度です。これは全年齢の平均値であるため、(厚生労働省提供 職業情報提供サイト「job tag」調べ)
基本的に年に1、2回の賞与や昇給もあり、勤続年数を重ねることが昇給に繋がっていきます。
鉄道運転士の選考方法に、適性検査を設けている企業が多くあります。
鉄道関連の学科やコースのある専門学校では、この適性検査対策のカリキュラムを設置していたり、業界の知識や一般常識、接客サービスについて学ぶことができるため、就職活動や対策において強みがあるといえるでしょう。
また、「鉄道に関する知識や技術を学んだ専門学校の卒業者のほうが鉄道運転士のチャンスを得やすい」という傾向もあるようです。
鉄道会社入社後は、まず駅員として駅の改札や窓口などで経験を積みます。
その後、社内の試験を経て車掌や運転士としての適性を診断。選抜された人材だけが、訓練を経て鉄道運転士としての資格を取得し、鉄道運転士となります。
鉄道運転士として働くためには「動力車操縦者運転免許」という国家資格が必要です。これは鉄道車両を使った実技試験が必要なため、鉄道会社へ入社後でなければ取得できない資格です。鉄道会社への入社にあたっては、特定の資格は必要ありません。※車掌に必要な資格参照
ただ、旅行、観光系、語学、サービス系である下記の資格があれば、鉄道会社入社の際に履歴書に記載するなど、アピールすることができます。実際の仕事でも役立ってくるでしょう。
入社後に行われる適正試験などをクリアして運転士としての適性があると判断されると、国土交通省が指定する「動力車操縦者養成所」に入所、「動力車操縦者運転免許」の資格取得を目指し、講習と試験を受けるという流れになります。