カフェスタッフの仕事とは?
カフェスタッフの仕事は、調理・メニュー開発・ホールスタッフ・店舗マネージャー・バリスタなど多岐にわたっています。カフェスタッフは調理も行いますが料理人とは違い、調理以外のドリンクやスイーツの提供、接客など幅広い知識が必要です。カフェに関するいろいろな仕事をするのがカフェスタッフ、その中で調理だけをするのが料理人、という具合です。
調理
多くのカフェでは、ドリンクと一緒に料理も提供しているため、食材や調理に関する知識が必要です。調理には、食材の知識や素材を加工する技術はもちろん、調理器具の使い方にも熟知している必要があります。混雑時にはできるだけ早く料理やドリンクを提供する、要領の良さも大切です。
メニュー開発
カフェスタッフは、季節ごとに新しいメニューを開発したり、既存のメニューの改良をしたりします。どのようなメニューがお客様に喜ばれるかを考え、企画から食材選び、調理まで全てを行います。
ホールスタッフ
来店したお客様を席へご案内し、注文を受けてキッチンスタッフに伝え、料理やドリンクをお客様に提供します。レジで会計を行い、清掃も行います。ホールスタッフは、お客様と触れ合う機会が一番多いので、接客スキルが求められます。ホールスタッフの印象の良し悪しがお店の印象に直結するので、非常に大切な役割です。
バリスタ
カフェによっては、コーヒーを淹れる専門職であるバリスタがいることもあります。ただコーヒーを淹れるだけではなく、コーヒーの専門家として豆の知識やおいしいコーヒーを淹れるためのさまざまな技術を駆使してこだわりの一杯を提供します。よりおいしいコーヒーをお客様に提供できるよう、豆選びの知識や焙煎の仕方、挽き方、ラテアートなど様々なスキルを身に付ける必要があります。
カフェスタッフの年収はどのくらい?
カフェスタッフの年収は、全国平均年収が361万円(令和5年厚生労働省職業分類より)、求人賃金月額の全国平均は22.4万円(令和4年のハローワーク求人統計データより)となっています。
雇用形態(正社員やアルバイト)、勤務地などによって給与に差があるため、大体200〜400万円と年収のボリュームゾーンは幅広くなっています。
カフェスタッフになるには?
カフェスタッフになる一番の近道は、専門学校に通うことです。専門学校ではカフェスタッフとして働く上で必要な知識と技術を、いろいろな面から学ぶことができます。独学ではなかなか難しい高価な機器を使用しての実習も繰り返し行うので、即戦力としての実力が身に付きます。
大学でカフェスタッフに関連する学習としては調理学部、栄養学部などがあり、座学中心のため知識は身に付きますが、実践力という点では弱い傾向にあります。スキルや経験を重視し、すぐに使える技術力をつけたい場合には専門学校で学ぶ方がおすすめです。
カフェでは料理やドリンクを提供するため、料理・ドリンクに関する知識が重要です。またコーヒーの焙煎やラテアートなどの技術を習得していると即戦力としての活躍が期待できます。さらに調理の専門家である調理師、スイーツの専門家のパティシエなど、他の職業の知識があれば、活躍の幅はもっと広がります。
カフェスタッフになるために必要な資格は?
カフェスタッフとして絶対に必要な資格ではありませんが、バリスタの資格としては以下のような民間資格があります。取得していると就職の際のアピールポイントとなるでしょう。
- JBAバリスタライセンス(一般社団法人日本バリスタ協会)
- コーヒーマイスター(一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会)
他にもインバウンドの影響で来日する外国人が増えているため、語学力を磨いたり、メニュー開発に役立つフードコーディネーターなどの資格もおすすめです。
カフェスタッフの将来性は?
カフェスタッフとして身に付ける知識や技術は、将来カフェ業界以外でも活躍できるスキルです。特に様々なお客様に対応する接客スキルやコミュニケーション能力は、人と接する接客業や営業職などに活かせます。また、キッチンでの調理経験や料理に関する資格があると、他の飲食業界でも活躍が期待できます。
カフェスタッフに向いているのはどんな人?
カフェスタッフは、人と関わることが非常に多い仕事です。人とコミュニケーションをとること、相手を喜ばせることが好きな人はカフェスタッフに向いています。また、立ち仕事が中心なので、体力があり、足腰が強いことも大切です。
カフェスタッフとして日々スキルを磨くためには、他店の接客やドリンクの味、料理やスイーツの盛り付け方などを常に研究しようという探求心が必要です。カフェが好きでいろいろなお店に出向き、良いと思う面を積極的に取り入れる姿勢があると、長く楽しく仕事を続けることができるでしょう。
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