BECOME A CONCIERGE
コンシェルジュはお客さまのニーズに応じたサービスを提供し、特別な体験を創り出すサポートをする仕事です。ラグジュアリーホテルやリゾートホテル、最近では有名テーマパークのキャストなどにコンシェルジュのポジションを設けている傾向があります。
ここでは特にホテルのコンシェルジュについて解説していきましょう。
主な業務は、ホテル内外の施設やサービスについて、お客さまの好みに合わせた過ごし方を提案したり、お客さまの代わりにレストラン・タクシー・観光ツアーなどの予約代行を行います。ときには誕生日や記念日など、特別な日を祝うためのサプライズをお手伝いし、お客様にとって忘れられない体験を提供するなど、宿泊や観光に全く関係のない要望が出てくることも。Noと言わないサービス、それがコンシェルジュです。
このように、コンシェルジュはお客様一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供し、滞在をより豊かなものにするための役割を果たしています。
ホテルは24時間お客さまの対応を行いますが、基本的にコンシェルジュには夜勤がありません。朝早いか、普通か、遅めかの3つが一般的です。
コンシェルジュといえば、カウンターの中にいてお客さまが来るのを待っているイメージが強いですが、ホテルによってはチェックアウトされるVIPのお見送りや、夕方の6時頃にはVIPをお迎えするため、ドアマンのように玄関に立ったりもします。
また、コンシェルジュはお客様からお金を預かることがないため、ホテルの中で唯一、会計部門とのやりとりの無いお仕事でもあります。
※VIP...国家的に重要な人物。要人。very important person の略。
さまざまなホテルがありますが、全てのホテルにコンシェルジュがいる訳ではなく一般的にシティホテルと呼ばれるホテルや、大型のリゾートホテルで勤務されています。
ホテルの仕事はさまざまな部門に分かれていますが、コンシェルジュは宿泊部門のお仕事です。
またホテルによってはコンシェルジュという名前ではなく、アシスタントマネージャー、またはゲストリレーションズという名称で呼ばれる事もあります。
ホテルに滞在される全てのお客さまが利用しやすいよう、コンシェルジュデスクはホテルの入口近くや、フロントの近くに置かれている事が多いです。
国際的なコンシェルジュの組織であるレ・クレドール ジャパンに所属しているコンシェルジュは、金色の鍵が交差している形のバッジを両方の襟に着けています。
コンシェルジュに向いている人の特徴は、まずコミュニケーション能力が高いことが挙げられます。コンシェルジュはお客さまと直接やり取りをする機会が多いため、相手の気持ちを汲み取る共感力や、要望を察する力、丁寧で親しみやすい対応ができる人が向いています。
さらに、柔軟性と問題解決能力も重要です。お客さまからのリクエストは多岐に渡るため、予期せぬトラブルが発生することもあります。そうした状況において、冷静に対処し、最適な解決策を見つけられる人は重宝されます。
また、サービス精神が旺盛で、人を喜ばせることにやりがいを感じる人もコンシェルジュに向いています。